はやり目(流行性角結膜炎)

はやり目とは一体どんな病気?
はやり目とは結膜炎の一種で、ウイルス性急性結膜炎とよばれるものです。細菌より小さな目に見えない微生物(つまりウイルス)が細胞内に侵入し、結膜に炎症を起こす病気です。風邪をひいて発熱し、風邪のウイルスが目にきて発症することがあります。また、自らが風邪を引いていない場合でも、はやり目患者の目からの分泌物がもとで接触感染することもあります。
はやり目になるとどんな症状が起きるの?
結膜が赤くなる、目ヤニや涙が増える、まぶたが腫れる、ごろごろする、耳の前のリンパ腺が腫れる、発熱するなどの症状が起こります。
はやり目はどうやって治療するの?
有効な点眼薬はありませんが、他の感染を起こさないように抗菌点眼薬や炎症を抑えるためにステロイドの点眼薬を使用します。また、ウイルスに対しての抵抗力をつけるため、休養を十分取ることも大切です。治るまでに約2週間から1ヶ月かかりますが、炎症がおさまってきた頃に黒目の表面に小さな点状の濁りが出てくることがあります。このとき治療をやめてしまうと、黒目が濁って視力が落ちてくることがあるので自分の判断で治療を中止せず、医師の指示に従いましょう。
はやり目になったらどんなことに気をつければいいの?

気をつける点は以下の通りです。

  1. タオルは家族と個別のものを用意して使う
  2. 出来るだけ目に触らないようにする
  3. 目ヤニをふくときはタオルではなく、ティッシュを使いすぐ捨てる
  4. プールは医師の許可があるまで入らないようにする
  5. お風呂は出来るだけ最後に入る
  6. 人ごみの多いところにはあまり出かけないようにする
  7. 石鹸を使って、よく手洗いをよくする
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院長よりひとこと

はやり目は感染力が強いので、周囲の人にうつさないように気を付けましょう。