角膜炎
角膜炎(かくまくえん)とは一体どんな病気?
角膜は一般的に言われる「くろめ」の部分で、透明な組織で5つの層があります。通常はまばたきをすることで、涙が細菌やウイルス、小さなゴミなどを流してくれますが、大きなゴミが入ったり、目をこすったり、コンタクトに異常があったり、涙が少なくて乾燥したりすると角膜の表面に傷が付いてしまいます。この傷に細菌やウイルス、真菌(カビ)などが侵入すると感染をおこします。このように何らかの原因で角膜に傷が付いたり感染が起きたりする病気です。
角膜炎になるとどんな症状が起きるの?
傷が軽い場合、何も症状が無い時もありますが、目がゴロゴロやショボショボすることや、痛みや涙が出たり、充血などの症状が出ます。ひどくなると角膜が白く濁り視力が低下したり、角膜に穴があいて見えなくなることもあります。
角膜炎はどんな検査をするの?
スリットランプ(細隙灯顕微鏡)で目の表面を観察して角膜の傷の程度や原因などを探します。傷をよく見るために角膜を染色します。感染が疑われる場合には培養検査などを行うこともあります。
角膜炎はどんな治療をするの?
傷による感染症の予防や細菌感染の治療のために抗生剤の点眼薬や眼軟膏を使います。重症の場合、内服薬などを使う場合もあります。また、涙の量が少ない(ドライアイ)ことが原因の場合にはドライアイの治療点眼薬や角膜を保護する点眼薬を継続的に使用します。